こんにちは。
さて、GNIの決算発表が2/12にありました。また、連結業績予想と実績との差異に関するお知らせIRも出ていましたので、併せて確認しました。
まず、連結業績予想と実績との差異に関するお知らせとしては、今期利益の増益の理由説明となります。
・売上収益 : (予想) 9,672 → (実績) 9,773 (増減率 1.1%)
・営業利益 : (予想) 1,516 → (実績) 1,869 (増減率 23.3%)
・税引き前利益 : (予想) 1,463 → (実績) 1,499 (増減率 2.4%)
・当期利益 : (予想) 951 → (実績) 993 (増減率 4.4%)
・親会社の所有者に帰属する当期利益 : (予想) 533 → (実績) 1,088 (増減率 104.1%)
(※単位は百万円)
これにより、
・基本的1株当たり当期利益 : (予想) 12.62円 → (実績) 25.05円
と約2倍になりました。
コロナ禍による影響で、販売費・一般管理費の減少、米国での臨床試験の遅れによる研究開発費減少があり、予想よりも減少したこと、また子会社のCullgenが12月に資金調達を行なったことにより、出資比率が減少したために費用負担が減少したこと、が理由となりました。
そして通期決算の内容については、前年度決算から大きく成長している内容が見えます。順調に成長しているようですね。
・売上収益 : 前年度比 +31.3%
・営業利益 : 前年度比 +43.6%
・税引き前利益 : 前年度比 +25.2%
・当期利益 : 前年度比 +57.7%
・親会社の所有者に帰属する当期利益 : 前年度比 +498.5%
・投機包括利益 : 前年度比 +85.3%
惜しくも売上100億円、当期利益10億円には届きませんでしたが、かなりの増益を達成しています。製薬ベンチャーが、大きく黒字を出している点で、非常に優秀な会社だと思います。かなりの好決算だと思います。
1月からはすでに新しい年度に入っていますが、売上はとうとう100億円を超えて118億円予想となっています。
営業利益・当期利益等は減少予定となっていますが、内容を見ると、Cullgenの臨床試験準備に10億円使用予定にも関わらず、2019年と同程度の12.2億円の営業利益が出る見込みという事なので、自前である程度の研究開発費・試験準備金を用意できる会社規模もかなり大きくなってきています。
子会社の北京コンチネント薬業有限公司の上場準備進捗については新しい情報はなし。米国のBAB社についても新しい情報なし。新薬F351についても、今までのIRの内容と同じで新しい情報なしということで、期待していた情報は何もなかったのは残念です。
新年度の営業利益・当期純利益が一見下がっているので、それを嫌気して金曜の夜間PTSのように投げる人が出てくるかもしれません。ただ、長期的には上がってくる要素が満載な気がします。
この前の増資騒ぎで一段下がって買いやすくなっていますので、ここで更に下落するようであれば、拾い時かなと思います。
月曜に注目ですね。
では。